皆さん、漫画やアニメで驚いた時に「ウワーッ」と叫んでいる人を見かけないですか?
よく使われる表現だと思いますが、実際の私生活で使うことは実は全然ない、フィクションの言葉だと思っていませんか?
学生時代に友人二人と広島に旅行に行きました。呉の大和ミュージアムで潜水艦を見たり、尾道ラーメンに舌鼓を打ったりと非常に充実した旅でした。途中、サイクリングでしまなみ海道を巡ろうという話になり、レンタサイクル自転車を借り、意気揚々と出発しました。
しまなみ海道は広島と愛媛をつなぐ、自転車専用道路です。アップダウンの激しいいくつかの島を、周りの美しい海やうっそうと生い茂る竹林や藪など、自然を楽しみながらサイクリングするのが醍醐味です。
我々もよい天気の中、上り坂をゼイゼイしながら登り、下りで疾走感とともにスピード上げて下る、とても健康的なアクティビティを楽しんでいました。
ある上り坂の後、これまでにない下り坂が現れ、(これは気持ちいいだろうな)と思っていると、前を走る友人はトップスピードで坂を下り、竹林・藪に囲まれ、先は崖になっていたくねった曲道を華麗に曲がって進んでいきました。
私も、(ここが一番楽しいところだ)と思い、同じくトップスピードで下り、曲道を曲がろうとしたところ、スピードに耐えられず、全く曲がれず、そのまま竹林にダイブしました。このダイブの瞬間、死をイメージしながら時間をとてもゆっくり感じながら出た言葉は「ウワーッ!!」でした。そして頭の中に浮かんだのは(俺は運動神経が悪かったんだった)という後悔でした。友人たちは割とアスリート寄り。
自転車は吹っ飛び、途中の藪に引っかかる。私は崖に落ちそうになりながら藪を何とかつかんで九死に一生を得ました。
今回の学びは、①フィクションでしかありえないセリフなんてない、②周りができるから自分もできると思いこまない、の2点です。
今後もお題に合わせた学びを紹介していきたいと思います、よろしくお願いいたします。
あばら粉砕コース©
34歳鉄道会社職員、社労士。好きなものはおいしいお魚、横浜DeNAベイスターズ、嫌いな言葉は早出、残業、頑張る。