Web ZINE『吹けよ春風』

Web ZINE『吹けよ春風』と申します🌸

お抹茶が飲みたい(ひなてこ)

ここのところ和菓子にハマっている。京都でお気に入りの和菓子屋さんができたため、季節のお菓子が変わったと聞いてはウキウキで出かけては、いくつかの持ち帰りのお菓子を購入し、店内でいただけるお抹茶と和菓子のセットを頼む。

 

私は根っからのコーヒー党なので、家ではおやつがケーキだろうが大福だろうがコーヒーを淹れるんだけど、やっぱり抹茶と和菓子というのは最高の取り合わせである。和菓子はそこまで香らないのでコーヒーが相手でもおいしさが損なわれる事はないんだけど、引き立てあうかと言われるとちょっと違う…という気がする。

 

なんか私、お茶点ててみたいかも。

折しも外は春。ちょっと桜でも見ながら野点できたら最高なのでは…!?

 

突然そう思い立ったら最後、やってみたくて仕方なくなった。

でも茶道を習うのはあまりに仰々しすぎる。正座できないし。

調べてみるとmonbellやsnowpeakがかっこいい野点セットを出したりしているのが分かった。でもたっけェ〜。とりあえずあのシャカシャカするやつとお茶碗さえあればなんとかなるんじゃないか?などと思い、私が唯一知っているお茶のブランド「一保堂」のwebサイトを覗いてみたところ、「抹茶スターターキット」なるものが売られていた。

 

抹茶スターターキットはじめの一保堂(のどか)

いいじゃん!

うーん、でも6千円かぁ。どうせなら気に入ったお茶碗を選んでみたいしなぁ…実物見たいかも…などと考えながら、最寄りの一保堂を訪ねてみた。

そこで店員さんに経緯を話すと、「あらぁ、なにもこんなセットなんて買わなくても、シェイカーで振って飲んでもいいんですよ!味はおんなじだから!」と言われて、私は雷に打たれた。

 

シェシェシェシェイカーで!?

そんなんで…………いいの!?

 

お作法も何もないその答えに衝撃を受けたが、よく考えればこの人は茶道家ではなくお茶屋さんである。そりゃみんなに気軽にお茶飲んでもらったほうがいいよね!

自分の中のお抹茶=敷居が高い、という固定概念が壊された瞬間だった。

結局その日は一番お求めやすい抹茶をいただいて帰った。お値段なんと648円。最初に手を出そうかと悩んだスターターキットの十分の一だ。これで20回飲めるらしい。

 

シェイカーで飲むお抹茶は一保堂のサイトにもシャカシャカ抹茶として掲載されていた。

私がイメージしていた温かいお薄ではなかったが、これならすぐさまできるじゃないか!

 

 

早速こどもと川で遊ぶ時のお供として持ってきてみた。

私は緑茶を飲んだ後に舌に残る渋味が好みではなくあまり飲まないんだけど、抹茶には渋さがなくほのかに甘い気さえする。

こんなに簡単に「外で桜を見ながら抹茶飲んで和菓子食べたい」という夢が叶ってしまった。

 

とはいえ私は工芸科出身なので、茶道具の格好良さとか伝統にも興味がある。見様見真似で茶碗でお茶を点ててみたら、お湯を入れたときに抹茶が飛び散って(ああ、こうならないようにするためのお作法があるはずだ…)ということを如実に感じた。いつかは本格的に茶道を習ってみたい。正座できないけど。

 

このあと茶筅(シャカシャカするやつ)買った

 

それまでは気軽に自分の好きなように抹茶ライフを楽しんじゃおうと思って、抹茶ラテを作るべく百均でミルクフォーマーを買ってみたんだけど、用意した器が浅かったようで牛乳を360°キッチンに撒き散らしました。皆さんはお気をつけください。

 

最悪



Author:ひなてこ

タツノオトシゴが好き。吹けよ春風創刊号では生後半年だった赤ちゃんは、この春から幼稚園に通い始めました。

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